オトガイ短縮しなくても大丈夫?

こんにちは。

忙しくてなかなかブログの更新ができずにいたら、すっかり秋になってしまいました。涼しくなって過ごしやすいですね。お天気が安定しませんが・・・。

さて数年前の話になりますが、ある美容外科からの紹介でSSRO予定の患者様のカウンセリングを行ったことがあります。その患者様は術前矯正が終わり大学病院でSSROの手術をうける予定でした。患者様ご自身では噛み合わせも悪いけど、写真をとるとアゴが長く写るのがとてもいやだったそうでオトガイ短縮も行いたいとのことでしたが、大学病院ではオトガイ短縮の必要はないと言われていたそうです。

患者様を診察してみた結果、患者様にはオトガイ短縮の必要はないですよと告げました。

その患者様は閉口して唇を閉じると確かにアゴが長く見えますが、口元の力を抜いていただくとアゴ(オトガイ)は長くなかったのです。

Aのように反対咬合で臼歯部のみで咬んでいて少し開咬状態の場合、上下の唇を閉じようとすると上唇を少しさげて(B)、下唇を上唇までもちあげなくてはなりません(C)。その結果、実際以上にオトガイが長く見えてしまうのです。

そのような場合にはオトガイの先端のオトガイ筋が緊張するので俗に言う”梅干し”のようになっていることが多いのです。

噛み合わせと口唇の長さ

このような場合はSSROだけで下顎を後方に下げ、前歯部を上方に移動させることができますのでオトガイの骨を短縮しなくても術後はアゴが短くなります。

 

F L

SSRO術後3ヶ月の症例です。

オトガイの短縮は行っていません。この症例では下顎全体をローテーションさせながら後方に移動させることによってオトガイの先端(ポゴニオン)を若干前方に移動させています。両側オトガイ結節あたりを少し削って若干オトガイを小さくしていますが、垂直的な高さは変えていません。

アゴ短縮を考えている方はもう一度ご自分の噛み合わせをご覧になってみてください。

アゴを短くする施術について詳しくはこちらからご覧ください。

https://www.maxfacsginza.com/ope/jaw_short/

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