頬骨の再建その3

こんにちは。

今日は少し夏が戻ってきた感じですが、なんとなく秋の気配を感じますね。

診療に明け暮れていたら今年も夏が終わってしまいそうです。

さて、今回は前回の続きですが当院で行なっている頬骨を元に戻す、あるいは術後の状態に戻す方法をご紹介します。

前回お見せした下のような症例の場合、まず赤い斜線の部分(新成された骨)を骨きりして削除します。

 

名称未設定-1

Step 1. 新成骨を削除したら、頬骨弓の後方(顎関節の手前)に超音波ノコギリで数カ所の切れ目を入れます。頬骨と頬骨弓を戻したい位置に移動させます。

Step 2. 骨の隙間に人工骨(人間の骨と同じ成分でできたものです)を移植します。この骨は非吸収性ですがスポンジ状の構造をしており造骨細胞が入り込んで骨を作り時間とともに周囲の骨と同化してゆきます。

Step 3. チタン製ミニプレートとチタンワイヤーで固定します。

Repare下の写真はstep 3.の図の□で囲まれた部分の術中写真です。人工骨は骨の隙間にぴったりとはまるように設計してますので術後に外れたりすることはありません。咬合時に支持構造として咬合力を支えられる設計にしています。

ZAO-Reconst

骨欠損が少ない症例なら1年くらい経過したらミニプレートは外すことができます。もちろんCTで骨の癒合と人工骨と周囲の骨の同化を確認した後ですが。

頬骨を削りすぎた、あるいは頬骨弓骨きり術で頬骨を引っ込めすぎたので元に戻したい方は一度カウンセリングにお越しください。ほとんどの症例が再建可能です。

 

頬骨の再建 以前の記事はこちら その1 その2