皆さんお元気ですか? 急に寒くなりましたね。
体調を崩さぬようにご自愛下さいね。
さて、今日は両顎術後の合併症、偶発症に関するお話しです。
当院では年間で50人から60人の両顎手術を私一人で行なっています。もちろん手術は助手のドクターも入りますので一人で行なっているわけではありません。
手術を受けたほとんどの患者様は術後何事もなく経過して行きますが、年間1人か2人くらいの方に術後の合併症や偶発症が見られます。
手術偶発症とは、手術や医療行為の際に、予期せず偶然に発生する好ましくない症状やトラブルのことです。
手術偶発症、合併症の特徴
偶発症
- 予期せぬ発生:細心の注意を払っていても、不可抗力として偶然起こる現象です。術後の下顎骨骨折など
- 合併症との違い:合併症が「医療行為に伴って必然的・予測されるリスクや派生症状」を指すことが多いのに対し(副鼻腔炎など)、偶発症はより偶然性が高いものとされます。
- 責任範囲:医師や病院側が当時の最善の医療水準を守っていた場合、過失のない不可抗力とみなされ、原則として賠償責任の対象にはなりません。
合併症
手術合併症とは、手術や麻酔が原因となって起こる、予期せぬ好ましくない症状や別の病気のことです。最善の注意を払って手術を行っても、患者の体質や体の負担などにより、一定の確率で発生する可能性があります。
主な手術合併症の種類
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出血・血腫: 手術中や術後に出血が起き、傷口のまわりに血がたまる状態
- 創部感染: 手術の傷口から細菌が入り、赤く腫れたり膿が出たりすること
- 血栓症・肺塞栓症: 長時間動かないことで血管内に血の塊ができ、肺の血管を詰まらせてしまう状態
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呼吸器合併症: 痰(たん)の増加や免疫低下による肺炎など
- 副鼻腔炎など
- 歯髄壊死
- 一時的な顔面神経麻痺
- オトガイ神経や眼窩下神経知覚鈍麻
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麻酔の副作用: 吐き気、喉の痛み、アレルギー反応など
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これらの合併症や偶発症は手術や処置に過失がなくとも生じることがあります。手術を受ける際のリスクの一つであると考えてください。