ガミースマイル
笑うと歯ぐきが露出する方、歯茎が前に出る方、歯が小さく歯肉目立つ方
笑うと歯ぐきが露出する方、歯茎が前に出る方、歯が小さく歯肉目立つ方
目次
笑うと上顎前歯部の歯茎がたくさん見えてしまう状態で、諸説ありますが、一般的には3mm以上歯茎が見える場合はガミースマイルと言われています。おもな原因は上唇の長さと上顎前歯部の長さのアンバランスにありますが大きく分類すると3つのグルーブに分類されます。
上顎骨の垂直的長さにたいして鼻下長が短い場合、あるいは鼻下長に対して上顎骨の長さが長い場合に笑うと歯茎がたくさん見えてしまうタイブです。
このようなタイプで可動粘膜縮小術を行うと上唇の動きが悪くなり、しゃべりずらくなったりすることがあります。その場合はLe Fort 1型骨切り術で上顎骨の長さを短縮し上唇の長さのバランスを改善することができます。通常、上顎骨を3mm以上上方に移動させなくてはならないのでSSROで下顎も上顎とともに上方に移動させますので小顔効果も得られます。
大きく笑うと上唇が上方にめくれ上がって歯茎がたくさん見えてしまうタイブです。
可動粘膜縮小術である程度はガミースマイルを改善することができますが、基本的には突出した上顎骨前歯部を歯槽骨を含めて後方に移動させる必要があります。矯正歯科治療あるいはWassmund法(上顎前歯部後方移動術)が適応となります。
可動粘膜縮小術でガミースマイルを改善することができます。Le Fort 1型骨切り術で上顎骨の長さを短縮してガミースマイルを直すことも可能ですが、その場合、鼻下長短縮術を併用しなくてはならない場合もあります。
上唇の可動粘膜縮小術ではガミースマイルの改善をすることが難しいケースです。上唇の可動粘膜を縮小しすぎると上唇の動きが過度に制限されるためにしゃべりずらくなることもあるからです。
このような場合はLe Fort 1型骨切り術で上顎骨の長さを短縮するとともに後方に移動させてガミースマイルをなおすことができます。通常、上顎骨を上方と後方に移動させなくてはならないのでSSROで下顎も上顎とともに移動させますので小顔効果も得られます。症例によっては矯正治療あるいはWassmund法(上顎前歯部後方移動術)が必要となる時があります。
歯に覆いかぶさっている歯茎を切除(歯肉切除術)することでガミースマイルを改善できます。切除した部位の歯茎は2週間程度で治癒してきれいな歯茎になります。
上唇の粘膜は歯肉に近い部分は付着粘膜といってあまり動かない部分があります。一方上唇の粘膜にはよく動く可動粘膜とよばれる部分があり、この粘膜の一部を切り取り付着粘膜に上唇粘膜を縫い付けます。そうすることによって笑ったときに上唇が上方に移動するのを防ぎます。可動粘膜を切り取りすぎると上唇の動きが悪くなり喋りづらくなったり、楽器を吹くのがむつかしくなったりしますので切り取りすぎないようにすることが大切です。
症例により手術以外でガミースマイルを治療できる場合があります。
歯に矯正用ブラケットを介して矯正用ワイヤーを装着し少しずつ歯を移動させて出っ歯を改善する方法です。手術とことなり一期に出っ歯を治すことはできませんが、上下顎前歯部を後方に移動させつつ全体的に歯並びを美しく整えることができます。また手術の腫れによるダウンタイムがありません。
歯並びや歯の大きさにもよりますが通常上顎の第一小臼歯を抜歯して歯を並べる隙間を作り前歯部を後方に移動させながら歯並びも整えてます。口を開けた時に矯正装置が目立たないようにホワイトワイヤーや透明ブラケットを使用します。症例によっては装置を歯の裏側に装着することもできます。※矯正装置を装着した後は月に一回程度の通院調整が必要となります。
ルフォーⅠ型骨切り術は上顎をあらゆる方向に移動可能な術式ですが、その移動量には解剖学的、生理学的に限界があり、また個体差があります。たとえば上顎骨を上方に移動すると鼻腔は狭くなりますので上げすぎると鼻で息がしずらくなります。また後方へ移動すると気道が狭くなりますので、後方へ移動しすぎるとやはり鼻で息がしずらくなったり、いびきの原因になります。このような生理学的機能を考慮した上で移動する量を決めます。
主に上顎の前歯部(左右の犬歯間)を後方移動(セットバック)させるための代表的な術式の一つで、前歯部の傾斜角を変えたりすることもできます。術野が口腔前方部ですので手術操作が容易で臼歯部(奥歯)の噛み合わせが変わらないため、一般的に美容外科で用いられることの多い術式ですが、ルフォーⅠ型骨切り術(Le Fort type 1 osteotomy)のように上顎全体を前後左右上下に移動させることはできません。
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6時間 |
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全身麻酔 |
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夜間ギブス固定:平均1週間|腫れのおさまり:3mo(下記へ) |
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お化粧は可能です。 |
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体が温まり過ぎない程度に可能 |
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翌日の診察後から |
◇腫れのおさまりについて
術後3日ごろがピークでその後徐々に引いてゆき2週間程度で手術による腫れは消失します。その後、むくみは残り3ヶ月程度で落ち着きます。
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2時間 |
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全身麻酔 |
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夜間ギブス固定:平均1週間|腫れのおさまり:1mo |
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お化粧は可能です。 |
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体が温まり過ぎない程度に可能 |
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翌日の診察後から |
◆ ボトックス注射や上唇可動粘膜切除では、ガミースマイルの根本的な解決にならないことが多いです。
当院は、骨切りや矯正の様々な術法が行える環境が整っております。
ガミースマイルの原因を正確に特定してから施術を行います。
上顎骨の状態によっては上唇可動粘膜切除術や耳介軟骨移植法などで効果がほとんど得られない場合が多く、歯科矯正治療やLe Fort 1型骨きり術、Wassmund法などの上顎後方移動術、または短縮術が必要となります。当院はこのような高度な技術の必要な骨きり手術を専門としているために安全に、そして安心して施術をお受けいただくことができます。
輪郭整形、骨格形成、目もと、鼻、耳などの各美容施術のご予約~カウンセリング~手術~術後検診までの流れをご説明致します。
国内の患者様を対象とした料金となります。海外からお越し頂く方は施術により料金が変動致しますので、必ずお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
施術項目 | 金額 (税込) | |
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口角(ボツリヌストキシンA,ニューロノックス) | ¥23,100 | |
口角(ボツリヌストキシンA,アラガン) | ¥46,200 | |
口唇上(ボツリヌストキシンA,ニューロノックス) | ¥23,100 | |
口唇上(ボツリヌストキシンA,アラガン) | ¥46,200 | |
Lefort-Ⅰ | ¥2,106,720 | |
Wassmund | ¥1,275,120 |
【可動粘膜縮小術(リップリダクション/口唇縮小術)の場合】
術後の腫れ・内出血(通常は1~2週間、下唇のほうが強く出やすい) / 一時的な口唇のしびれ、感覚鈍麻 / 創部のつっぱり感や違和感 / 特に口角や中央部分のバランスの左右差や非対称 / 瘢痕(傷跡)が硬く残ることがあり、ごく稀にケロイド化する可能性も / 粘膜側の切開線が露出することによる感染リスク / 口唇の動き(発音・表情)に違和感が残ることがある
【ルフォーⅠ型骨切り術/Wussmund法の場合】
眼窩下神経、オトガイ神経支配領域の知覚鈍麻 / 口蓋粘膜の知覚鈍麻、違和感(半年程度) / 一時的な鼻閉感(1~2週間程度) / 術後一時的な咬合不調(噛み合わせの違和感)が生じることがある / 上顎の挙上量に応じて上顎前歯の歯の見え方が少なくなる / 鼻翼幅が若干広がることがある / ごく稀に歯髄壊死を起こすことがある / 術後に矯正治療が必要なことがある / ごく稀に一時的に顔面神経麻痺を起こすことがある